ここでは、私のBoothにて絶賛公開中のクトゥルフ神話TRPGのシナリオについて語ります。
回っていない方でも、ネタバレ大丈夫で、私の世界観を楽しみたいという方はこの先をじっくり読んでいただけると嬉しいです。
目次だけ書いておきます
Ⅰ:【それは花の導】
Ⅱ:【ノウ・Knows・No・Now】
それでは、書いていきます。
Ⅰ:【それは花の導】
このシナリオの真髄はまさに、「告白シーン」でしょう。
HO1が秘めた思いをHO2に告白するというクライマックスに設けたシーンです。
HO1の目標は、【HO2と結ばれること】です。そもそもこの時点でHO2が花咲紅の自宅イベントに参加できることが確定してしまっているわけですが()
このシナリオは私の2作目で、まぁそんな辻褄合わせもままならないわけで・・・
配信でやってみたはいいものの、配信でやって見せても良いレベルのものではないというのが今のところの感想です。それにもかかわらず、配信でやらせていただいたPLのお二人には感謝しかありません。
さらに、私以外のKPさんもこのシナリオをほかの方に回していただいて、本当に感謝しかありません。
このシナリオは完全エモ重視で作らせていただきました。さすがに情緒破壊はできないものの、HO1にはときめきを感じていただき、HO2には告白されるというドキドキを感じていただけたらと思います。神話的事象を乗り越えたからこそ、より仲は深まっていくと考えています。
そして、シナリオにあまり明記していない紅と黒田の関係性について語りましょう。
端的に言うと、彼らは高校時代の同級生です。黒田は高校を卒業後、大学に通いながら、神話的事象を扱う組織に所属することになります。
一方の紅は高校を卒業後、大学の文学部に所属。趣味でやっていた小説が認められ、大学卒業後に「花咲く乙女たち」を執筆し発売したところ、大ヒットするという経歴です。
彼らはお互いに両片思いの状態になっており、互いが互いの気持ちを察することができないまま、高校を卒業してしまうことになります。それから恋心をこじらせてしまった紅は花吐き病にかかってしまいます。
この花吐き病、紅もまさか自分が罹患してしまうとは露も思いませんでした。そこで紅は、誰にも罹患させてしまわないよう、山奥に邸宅を構えることになるのです。
そこから数年の時が経ち、黒田のことを忘れ吹っ切れてしまった事をきっかけに、彼女の花吐き病は回復へ向かいます。その証に、二階の客間のゴミ箱に捨てられてあった白銀のユリの花びらがあるのです。普段はビニール袋で隠れているのですが、探索者らが訪れたときはビニール袋のセッティングを忘れており、白銀のユリの花びらが露呈してしまうことになってしまったのです。
黒田はというと、紅のようにこじらせてはいなかったため、花吐き病にかかることなく生活ができました。シナリオ上の潜入捜査の詳細を聞いて、久しぶりに彼女の存在を思い出したのです。それと同時に、彼女への恋慕の気持ちを思い出したわけです。
このシナリオは、探索者と両片思いの元同級生とまたしても何も知らない一般高校生という人物たちで繰り広げていくシナリオとなっております。
名前の由来は、「花が導く恋」というこのシナリオのコンセプトからです。
Ⅱ:【ノウ・Knows・No・Now】
このシナリオの最大の見どころは、「自分が神話生物になれる」というところでしょう。
最初のHO配布の時点で、探索者たちは何かしらの卓越した能力を持ち合わせていたり、ひねくれた性格と言ったいわゆる「普通」から逸脱した存在だと指定されるわけです。その原因となっているのが、探索者それぞれに憑りついてしまった神話生物によるものなのですが、この神話生物を元居た、本来彼らが居るべき場所に戻すか、このまま自分の体の中に閉じ込めておくかによってSAN値やクトゥルフ神話技能の値が大きく変わるというシナリオです。
神話的事象に触れただけでも+5%になるというのに、ましてや神話生物を体に宿していると自覚した状態で宿しているとなると報酬として30%分を残したままにするというのは妥当でしょう。
この神話生物の選出も、かなり悩みました。しかしながら、最終的にスリリングにするために【1d10/1d100】の正気度消失が起こる神話生物にしようと決めたのです。
タイトルの由来は、「探索者の脳は今ではない時代を知ることになる」というコンセプトからです。というのは、舞台は現代日本ではなく1300年代のイギリスですから。
タイムスリップしてしまった探索者は、それぞれの思惑を持ちながら元居た世界に帰ることを目標として、1300年代のイギリスの世界を旅します。
それが世界史の教科書に載るかどうかはまた別の話ではありますがね
このシナリオを作ろうと思ったきっかけは、端的に言うと私のテスト勉強のためです()
というのも、授業で英語を詳しくやるうえで、古い時代の英語の話が出てくるわけですが、その時代がちょうど百年戦争の時代とぶつかるわけです。英語の発音などもまだ現代のものと程遠くはありますが、英語に詳しい者であれば簡単な会話ぐらいはできるということで会話の際は【英語】を振らせていません。しかし、文献を読む際は今と大きく乖離した文法・単語の構成の仕方なので、辞書なしに読み取るには【英語】の1/7を振っていただくという事になっているのです。